中津宮(なかつぐう)は宗像大社の三宮の一つで、大島に鎮座し、宗像三女神のうち湍津姫神(たぎつひめのかみ)をまつっています。九州本土の神湊(こうのみなと)から市営の渡船で約25分、大島の港から歩いてすぐの場所にあり、本殿は福岡県の有形文化財に指定されています。世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産の一つです。
御嶽山と沖津宮遙拝所
中津宮の起こりは、背後にそびえる島の最高峰・御嶽山(みたけさん、標高224m)の山頂で行われた古代の祭祀にあるとされます。本殿の裏からは山頂の御嶽神社まで約970mの参道が通じ、麓の中津宮と山頂が一体となって信仰の場をつくっています。
島の北側には、沖ノ島を海越しに拝むための「沖津宮遙拝所(おきつぐうようはいしょ)」があります。沖ノ島は島そのものが御神体とされ、今も一般の人が上陸することはできません。空気の澄んだ日には、遙拝所から約50km先の沖ノ島を望めることがあります。
境内には「天の川」と呼ばれる小川をはさんで牽牛社と織女社があり、中津宮は七夕伝説の発祥の地とされています。毎年8月7日には七夕祭が行われます。本土の宗像大社 辺津宮とあわせて訪ねると、三女神の信仰のつながりがよく分かります。
掲載している内容は2026年10月時点の情報です。行事の日程や施設の営業時間などは、各施設の公式サイトでご確認ください。