博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)は、櫛田神社(くしだじんじゃ)にまつられる祇園大神、素盞嗚命(すさのおのみこと)に山笠を奉納し、無病息災を願う神事です。起源には諸説ありますが、1241年(仁治2年)に承天寺(じょうてんじ)を開いた聖一国師(しょういちこくし)が、疫病退散を願って施餓鬼棚(せがきだな)に乗り、祈祷水をまいたのが始まりと言い伝えられています。1979年(昭和54年)に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
「流」が担う祭り
山笠を担ぐのは、いくつかの町をまとめた「流(ながれ)」という組織です。現在は中洲流・西流・千代流・恵比須流・土居流・大黒流・東流の七つの流があり、それぞれが重さ1トンほどの舁き山笠(かきやまかさ)を1基ずつ担ぎます。流のもとは、豊臣秀吉による博多復興の町割りにさかのぼります(豊臣秀吉の「太閤町割り」)。
15日間の流れ
7月1日に市内各所で飾り山笠が公開されると、町は祭り一色になります。9日には男衆が箱崎浜まで駆けて、身を清める砂「お汐井(おしおい)」を持ち帰り、10日からは舁き山笠が町を走り始めます。12日の「追い山笠ならし」、13日に明治通りを進む「集団山笠見せ」を経て、15日早朝の「追い山笠」で祭りは締めくくられます。
掲載している内容は2026年10月時点の情報です。行事の日程や施設の営業時間などは、各施設の公式サイトでご確認ください。