903年(延喜3年)に道真が亡くなると、亡骸を運ぶ牛車が途中で動かなくなり、これを道真の意思と受け止めた門弟の味酒安行(うまさけのやすゆき)が、その地に葬って祠廟を建てたと伝えられます。919年(延喜19年)には勅命によって社殿が造られました。道真が大宰府に下った経緯は菅原道真、大宰府へで紹介しています。
境内の見どころ
今の本殿は1591年(天正19年)に小早川隆景が再建したもので、正面に大きな唐破風を付けた檜皮葺(ひわだぶき)の桃山様式の建物です(国の重要文化財)。本殿に向かって右手には、京都の道真の屋敷から一夜で飛んできたと伝わる御神木「飛梅(とびうめ)」があり、境内に約6,000本ある梅のなかでもいち早く花を咲かせます。本殿へ向かう途中の心字池に架かる三つの橋は過去・現在・未来を表すとされ、そのそばには境内で最も古い建物の志賀社(1458年の建立と伝わる、重要文化財)が建っています。
本殿の大改修
2023年からは、124年ぶりとなる本殿の大改修が行われ、檜皮の屋根の葺き替えや漆・彩色の塗り直しが進められました。工事の間は本殿前に建てられた仮殿で参拝が行われていましたが、改修は2026年に終わり、同年9月からは再び本殿の正面で参拝できるようになっています。2027年には、道真の没後1125年にあたる25年ごとの式年大祭が予定されています。
掲載している内容は2026年10月時点の情報です。行事の日程や施設の営業時間などは、各施設の公式サイトでご確認ください。